もしあなたの会社に弱点があるとしたら幸運です

From:脇田優美子

あなたの会社には、競合に比べて負けているところがありますか?

頑張っているけれど、ここがどうにもならない…という弱点がありますか?

もし、あなたの答えが「残念ながら、弱点あり」なら、今から未来へ向けて、会社を上昇気流に乗せることができるかもしれません。

 弱みを洗い出せ

自分の会社に弱点があると自覚しているなら、それら弱点だと思っている事柄をすべて洗い出してください。

競合に比べて、どれだけ、どのように負けているのか、その理由も書き出してみましょう。

例えば、
「競合が最新式の機械を導入しても、ウチは新しい機械を購入する余裕がないからいまだに旧式の機械を使っている。だから小さなパーツしか作れない」
とか
「今時この作業はみんなよそでは機械化しているが、ウチではいまだに手作業でしか対応できず、大量生産ができない」
など不利だと感じていることを洗いざらい挙げてください。

「そんなこと言われても、無いものを数え上げても何にもならないよ」と思われるかもしれませんが、実はそうでもないのです。それどころか、瓢箪から駒のたとえのように、全く別の展開が待っているかもしれません。

ですから、まずは、無いもの、足りないものを徹底的に数え上げることが大事です。

 古かったからV字回復

レトルト食品の加工を請け負うある会社では、新しい機械を買うお金がなく、ずっと古い機械で仕事を受けていましたが、依頼が激減し、廃業するしかないところまで追い詰められました。

競合はみな、レトルトパウチ製造を3000個から対応できるのに、その会社の機械ではわずか100個からしか製造できなかったからです。大抵の会社からの仕事に対応できなくなってしまったのです。

ところが、「1度にたった100個しか作れない」ということを最大の弱みだと思っていた社長は、「1度に100個しか作りたくない」というお客様が存在していることに長く気がつきませんでした。

窮状を聞いたある人から、ある時こんな話がもたらされました。

「100個しか作れないんだって?それ、ちょうどいいよ。あるレストランが、美味しいと評判のカレーをレトルト食品にして売り出したいみたいだけど、どの会社に頼んでも最低ロットが大き過ぎて、無理だから諦めているんだって」

小さなレストランでは数千個ものレトルト食品を売りさばく自信は無いので、「もっと小ロットで対応してくれたら、自分のお店のカレーをレトルト食品としてお客様の家でも食べてもらえるのに…」と困っていたわけです。

つまり、レトルトパウチを100個しか作れない古い機械は、1店舗を経営するレストランオーナーさんの夢を叶えるには、ちょうど良いサイズだったのです。

早速この仕事を受けて、自社の弱みと思い込んでいた「100個しか作れない」という特徴を、「わずか100個から対応できます」とインターネットで明示してみたところ、あっという間に次々と注文が殺到しすぐに数千万円の売上になったそうです。

ごく最近まで、もう廃業しか道はないとまで思いつめていたのが嘘のように、仕事が絶えなくなったそうです。

 当たり前にできることが素晴らしかった

別のある会社では、自動車の小さな部品を作っていましたが、年々受注を減らし、とうとう売上が最盛期の5分の1に落ち込み、会社が存続できないところまで追い詰められました。

この会社では、何とか食いつなぐために、サンプル部品の製造も請け負っていました。ベテラン社員がわずか3日くらいで複雑な図面を引いて製品まで仕上げて納品していたのです。

この事実は同業社から見れば驚きだったのですが、当人たちにとっては当たり前過ぎて、何とも思っていませんでした。売上激減の穴を埋めるために、その場しのぎでやっていただけだったからです。

ところが、これだけ短納期でこれだけ高いレベルの仕事ができるのは凄いことだ、と人から指摘され、それならと、「わずか3日でサンプル部品が完成します」ということをインターネットで打ち出したところ、どんどん注文が入り、それどころか技術力が見込まれ、最新の電気自動車の部品製造の依頼まで受注するに至ったそうです。今は忙しくて大変なのだそうです。

 弱点を裏から見る

あなたもこれらの話を知って、何かひらめきましたか?

社長のあなたがご自身で、「ウチは不利だ」と思い込んでいること、「ウチは遅れているからダメなんだ」と決めつけていること、あるいは、「当たり前にできている」けれど何とも思っていないことはありませんか?

もしあるならば、それをそっくりそのまま裏返して、裏側からとらえ直してみてください。

手仕事でしか対応できないのなら、手作りという価値、きめ細やかな対応を売りにできないでしょうか。

大量生産できないのなら、ここでしか手に入らないお土産や贈り物需要はありませんか。

少ししか作れないOEM製造なら、少ししか作りたくないお客様を探してみましょう。個人経営のお店など、小規模を求めているお客様がきっといるはずです。

古いやり方を守っているなら、伝統的な製法を喜んでくださるお客様に買っていただきましょう。

弱点があるのは幸運です。

自社の弱みを裏から眺めてみたら、それは最大の強みとして、あなたの売り文句になるかもしれません。

いつの時代も、ピンチは最大のチャンスなのです。

 

PS
お客様との絆を強めると、ピンチがチャンスに変わるかもしれません。

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