適切に褒めていますか?

From:脇田優美子

社長のあなたにとって、社員が気持ちよく動いてくれたら、どんなに嬉しいことでしょう。

現実はなかなかそうはいかないのが悩ましいところです。

あなたは何人もの社員やスタッフに目配りしなければなりませんし、褒めたり注意したり、精神的にも疲れてしまう時があると思います。

たとえば、社員のやる気を高めるために、思い切って報酬を上げたり、歩合給を出したりしていませんか。

このような対応は、カンフル剤にはなり得てもあまり効果は長続きしません。

何故でしょう?

満足は続くのか

人間の満足度には、ちょっとした法則があります。

「限界効用逓減(ていげん)の法則」といわれるものです。

この法則の名前は特に覚えていただかなくて全然かまいません。

ただ、どんな理論かと言いますと、

「人間が得られる満足の度合いは、だんだん減っていくものだ」

という法則なのです。

わかりやすく言えば、社員に頑張ってもらうための動機づけにお金を使うと、はじめはとても満足してやる気を出して取り組んでくれますが、そのうちだんだん満足度が下がってしまいます。

これをテコ入れするためには、また昇給したり報奨金などの額を上げ続けなければなりません。

こんなことを繰り返していくと、いつかは行き詰まってしまいますね。

それでも現実には、従業員にまずはお金で報いようとする社長は多いのです。

お金は社員にとって大事に違いありませんが、社員のやる気を高めるのは、本当はお金以上に、褒めることが効果的と言われています。

どうやって褒めるのか?

「お金を得ること」と「褒められること」、この両者について、脳は同等の満足を感じるそうです。

お金ではなく、褒めて報いることができれば、あなたも社員もお互いに幸せになれそうです。

しかし、褒めるということが難しいこともまた事実です。

ある大企業経営者の方が

「褒める時は人前で、叱る時は人陰で」

とおっしゃっていました。

こうした気遣いが必要なだけでなく、公平感も求められるでしょう。

小さな会社の社長にありがちなのが、少ない社員の中の特定の人を可愛がり過ぎてしまうことです。

社長から見て、良く気がつく社員や印象の良い社員など、社長も人間ですから、相性や好き嫌いが出るのはやむを得ないことです。

しかし、感情のままに褒めたり注意を与えたりしてしまえば、あなたからあまり褒められない社員に不満が生まれ、悪くすると社員同士の不仲の原因にもなってしまいます。

褒める、という一見プラスの行為でも、会社である以上はやはり工夫が必要なのです。

公平に褒める仕組み

経営者であれば、公平に褒めることをしなければなりません。

思いつきでなく好き嫌いでもなく、適切に褒めるにはどうしたら良いでしょうか?

それには、褒めることを仕組みにすることです。

どの社員でも公平に褒められるように、評価を明確にしましょう。

アイディアとしては、評価項目を一覧にしたシートのようなものが、わかりやすくておすすめです。

あなたの会社で働いてもらうために必要なスキル、身につけてほしい態度、守るべき約束事、さらに上を目指してもらいたければ、よりレベルの高い業務内容など、すべて書き出してみましょう。

それらの項目毎に、達成度をチェックできるようにします。

この時、ベテランの人向けには、上手に指導できたら評価する項目も加えておくと、入ったばかりのパートさんを熱心に教育してくれるような動きも生み出せます。

評価のもとになるシートでそれぞれの社員の達成具合を見れば、躊躇なく褒めることができるようになります。

また、その明確な評価をもとに昇給するのであれば、えこひいきと言われるようなマイナス反応も防げます。

良く働いてくれる社員にお金で報いるにも、公平に褒める仕組みは役立つのです。

明確な基準で公平に褒めることを、あなたの会社でもぜひ実践してみてください。

 

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