社員の向上心に火をつける方法

From:脇田優美子

あなたが小さな会社の経営者なら、あなた自身で何でも考えて、どんどん行動しているのではないでしょうか。

あなたはアイディアの宝庫のような人物で、行動力も人一倍高いかもしれません。

けれど、もしも
「自分ひとりの頑張りには限界がある…」
「社員にも、自分と同じように、もっとやる気を出して頑張ってほしい…」
と思っているなら、

今日お届けする方法を使えば、その状況を変えられるかもしれません。

率先垂範?

あなたは経営者ですから、自ら問題を見つけ解決しようと努力することは、当たり前だと思っていることでしょう。

会社をもっと良くしよう、さらに成長させよう、そのためにはお客様にもっと役立つ存在になろう、といつも思っていることでしょう。

ですから日常的に、本も読んで、勉強会やセミナーにも参加し、同業者と情報交換したり、経営者との交流会にも顔を出して、著名な経営者の講演会も聴きに出かけたり…。

それらは、社長のあなたにとっては自然なことです。

けれど、仕事に対するあなたの熱意とは裏腹に、会社の現場はなかなか変わらない、そんな風に感じていませんか?

それは無理もないことです。

あなたもお気づきのように、社員やスタッフは経営者ではありません。

だから、ものを見る目がまるで違います。

社長であるあなたとは、もともと意識も情熱も全くかけ離れたところにあるのです。

しかし、時代は確実に姿を変えてきています。

今はもう、アイディア社長ひとりの力技や、カリスマ経営者のパワーだけで継続して会社が発展していくことは難しい社会です。

どんなにあなただけ頑張っても、社員やスタッフのやる気や情熱を結集できなければ、大きな成果には繋がりません。

反対に、社員やスタッフが自分たちで進んで考え動いてくれるようになれば、実現できることは格段に増えるでしょう。

そのために必要なことは、どんなことでしょうか?

これまで有効とされてきた方法は、「率先垂範」でした。

あなた自らが、パワフルに仕事に突き進む姿を見せることで、社員もそれを見習ってついてきてくれた時代も過去にはありました。

ところが今は、そのようなスタイルは受け入れられづらくなっています。

人々の意識は、猪突猛進して成果を手に入れるよりも、実感できる幸せを求め、互いに手をさしのべて分かち合うことのほうに価値を置くようになっています。

そんな時代に、あなたが社長としての頑張りをいくら示しても、それだけではうまくいきません。

「社長はそうしたいからやっているのだ」と思われるだけで、社員にとっての動機づけにはなりにくいのです。

率先垂範を超えるもの

「率先垂範」が通用しなくなったとしたら、いったいどうしたらよいでしょうか?

それは、社員が自分から動きたくなるように、後押しをしてあげることです。

後押しというと、励ましの言葉をかけるなどが思い浮かぶかもしれません。

それももちろん有益です。誰かに励まされて嫌な気持ちになる人などいませんから、折にふれ声をかけてあげることも良いことです。

ただ、これだけをやり過ぎると、それがないと動けない、という別の問題も出てきてしまうことがあります。

人間というものは、ちょっと面倒なところがあるものですね。

やはり、一時的な効果にとどまらない、きちんと継続した動機づけができるのが理想でしょう。

そういう方法が、実はあるのです。

それが「読書会」です。

本来であれば、あなたの思いを、あなた自身が言葉にして伝えることも大切には違いないのですが、ちょっと思い出してみてください。

あなたはまだ小さかった頃、親に何かを教えてもらって反発したくなったことはありませんでしたか?

親が得意なことを、親の立場で子どもに教えると、どういうわけか子どもは素直に聞き入れたがらないことがあります。

たとえば私の友人も、自分がピアノ教師であるにもかかわらず、わざわざ子どもを外のピアノ教室に通わせていました。

親が我が子にピアノ演奏についてあれこれ注意しても頑として聞かず、練習しなさいと言っても全然しようとしないからです。

ところが、母親の教えることを素直に受け入れない子どもでも、外のピアノの先生に同じことを教えられると、ちゃんと聞き入れて、やる気を出して練習もしてくれるようでした。

人間にはこんなところもありますので、社長のあなたが直接あれこれ言うよりも、あなたの尊敬する経営者や、誰もが一目置くような人物の本を取り上げると、意外にも心を開いて読んでくれるようになるのです。

本を選んだら、あなたと社員やスタッフと一緒に、月に一度など日時を決めて、読書会を開催しましょう。

輪読の形式を取り入れたりするのも良いかもしれません。

読書会では、読んで何を考えたのか?そこから具体的にどのような行動をとろうと思ったのか?というような、考えや思いを言葉にして、互いに発表し合います。

大切なのは、変化したい、自分を変えたい、もっと向上したい、という気持ちが自然と生まれてくるような場を作ることです。

初めは、社員はやらされている感覚が強いかもしれませんが、辛抱強く続けていくことで、必ず変化するタイミングがやってきます。

定着するまでは、社長のあなたが主催するほうがよいでしょう。

社員やスタッフから積極的で前向きな発言が増えてきたら、毎月ごとの進行役を、社員に交代で担当してもらうようなルールにしてもよいと思います。

読書会による変化

たとえ始めたばかりの頃は外から何の変化も見えなくても、我慢強く読書会を続けていくと、どのようなことが起こってくるでしょうか?

それは、社長であるあなたと社員が、共通言語で話せるようになることです。

同じ言葉を使った時にも、その言葉の意味する中身や、温度に違いがあると、意図は伝わらないものです。

ところが、同じ本を継続して読み合い、その価値観がだんだん刷り込まれていくと、あなたと社員の言葉の中身がぴったりと合ってくるのです。

そうすると、意思の疎通がグンと楽になります。

あなたの思いが社員やスタッフに伝わりやすくなるだけでなく、書籍の中に出てくる人物の価値観や生き方に触発されて、成長したい意欲が高まってきます。

すると、あなたの願っていた、社員が自分で考えて動いてくれる、という状態が、少しずつですが芽生えてくるでしょう。

読書会は、「継続は力なり」という言葉のとおり、じわじわと社員に価値をもたらす方法です。

あなたも、社員に直接思いをぶつけるのとは別の方法として、読書会という方法で、共通の価値観を育てることに取り組んでみてはいかがでしょうか。

 

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