100年続く会社の作り方

From:脇田優美子

今、人生100年時代が到来しています。

あなたは、中小企業の経営者として、この時流を読み、時代の要請に答える自社の未来をしっかり考えていますか?

人生が100年続くと言われる時代は、同時に、超人手不足の時代であり、超高齢社会でもあります。

この社会環境を見すえ、「だからこそ、自社を100年続くいい会社にしよう!」と動いて、大きな変化を起こしている会社があります。

100年続くいい会社

介護事業とその関連事業を展開するある会社は、「100年続くいい会社とはどのような会社か?」ときちんと考えました。

彼らの考えた「いい会社」は「人権が尊重されて、社員が仲良く、みんなで成長し、利益が上がる会社」です。

日本の人口が激減し、お年寄りであふれる社会背景もかんがみ、「会社の一番の財産は人である」として、人を大事にすることに最優先で取り組み始めました。

例えばそのひとつは、「絶対評価と加点主義」の徹底です。

この会社の社長はおっしゃっています。

「なぜ、社会で落ちこぼれと呼ばれる人が出るのでしょうか。それは、期間を区切っているからだと思います。

いついつまでにこれを習得できないあなたはダメな人だ、とレッテルを貼るのです。

しかし、内容にもよりますが、その習得期間を長くとってあげれば、誰でも必ずできる時がやって来ます。

落ちこぼれという概念は、人と比べるから生まれるのだとも思います。

そこで我が社では、従業員が、去年の自分と比べて少しずつでも成長していることを評価しています。」

こうして、社員を誰かと比べず、加点主義で育てた結果、歓迎すべき好循環が起こっています。

「ウチの会社で働くといいよ」

この会社では、従業員が、自社に入社したい人をたくさん紹介してくれます。

社員が、身内や友人に「仕事を探しているなら、私の勤めている会社がすごくいいから、ウチに来たらいいよ」と勧めてくれるのです。

実際、親子で入社してくれる人たち、親族一同で働いてくれる人たちなど、口コミで入社が絶えません。

自分の働いている会社を、自分が大切に思っている人たちに心から勧めることができる。これは本当に素晴らしいことです。

あなたの会社はどうでしょうか?

あなたの元で働く従業員は、自分の家族や親友に、「ウチの会社に入るといいよ」と勧めてくれるでしょうか?

もし、その答えが「イエス!」でないとしたら、改めて自社の未来像を見つめてみる必要がありそうです。

定年廃止

また、この会社は、高齢化と人手不足について、こうも考えました。

「自分たちは、高齢者の自立を信じて介護事業をしているのだから、そうであれば、従業員が年をとったからといって退職してもらうのはおかしい」

「元気で働ける限り、働きたい人には働いてもらえるように変えよう」

この考えのもとで、制度として定年を廃止した途端に、何が起こったでしょうか?

なんとそこから雪崩を打ったように、55歳くらいの人たちが大量に入社してきたそうです。

そして、彼らがかなり活躍してくれたのです。

あまりにたくさん来てくれて、しかも意欲的に働いてくれるので、介護だけに彼らを振り向けておくのがもったいなくなって、新しい周辺サービスまで開発してしまった、ということです。

人を大事にすると利益が上がる

人生100年時代の流れの中で、人を大事にすることをきちんと考え、それを実際の制度に落とし込んだ結果、この会社には想像以上に人がたくさん集まり、次々と周辺事業を生み出し始めています。

みんな、いい会社で働きたいのです。

あなたの会社はいい会社ですか?

人生が100年続く時代に生きる人たちから、選ばれる会社になれるでしょうか。

真剣に考えて仕組みにできたら、社員もお客様も売上も含め、あなたの眼に映る景色がきっと変わることでしょう。

PS
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