強い経営者であり続けるために

From:脇田優美子

AIをはじめとする社会のデジタル化により、これまでのビジネスモデルが次々とくつがえされています。

大企業にしても中小企業にしても、変化が激しく先が非常に見えづらい時代に入りました。

社会がますます複雑化し、何事にも意思決定が難しくなっており、その分だけ社長には強いストレスがかかってくることでしょう。

厳しい決断をしなければならないことも多く、周囲の人々から批判を受けることも増えてくるのではないかと思います。

そうであっても、経営者は突き進まねばなりません。

もしも将来的に困難な状況に陥った時でも、折れない心を備えておけるなら、再起も可能になります。

今回は、社長に求められる資質である、回復力についてお話しします。

逆境を糧にするとらえ方

専門家によると、困難に直面した時に心が折れてしまう人は、知性に比べて胆力が足りない、とのことです。

会社が傾くより先に経営者が弱気になってしまうと、経営が悪循環になり会社が持たなくなります。

社長というのは、いざという時は知力以上に、逆境でやり抜く力が求められるのです。

また、困難をきっかけに、他者に感謝する気持ちが芽生えたり、新しい人間関係を築くチャンスを掴んだりと、自己成長に結び付けられた人は立ち直ることができています。

そして、自分の心の葛藤から逃げずに、悔しさや寂しさと言った感情を受け入れること、すなわち胆力を発揮できると、人間として大きく成長し、次へと展開していくことができるでしょう。

困難を乗り越えるステップ

人が実際に困難を乗り越えるには、段階があります。

(1)精神的に強いダメージを受け、落ち込んでドン底にいる段階

(2)強い心で立ち上がり、再起に向かう段階

(3)困難を客観的に眺め、学びを得て生かす段階

つまり、もし私たちが逆境の中にあって苦痛にまみれていたとしても、それは永遠に続くものではないということです。

人間は先が見えない時に絶望感を抱くものですが、自分は今辛いところにいるが、困難からはいつか必ず再生できる、とわかっていれば、希望を失うことはありません。

逆境は永遠ではない、自分は立ち直れる、と信じる心があれば、たとえ時間がかかったとしても、ドン底の状態から一歩でも二歩でも歩み始めることができるでしょう。

困難が財産になる瞬間

逆境から再生した人が立ち直りを自覚するタイミングというものがあります。

困難を自分の内側に抱え込んで、他者に責任転嫁したり、あるいは自分を責め続けたりしている間は、まだ回復までに道のりがあると言えそうです。

そのような心のせめぎ合いを乗り越えて、自分の辛い体験を信頼できる人に話すことができた時に気づきを得て、そこから再生に向かうのです。

話を聞いてもらう相手は、経営の先輩であったり、親友であったり、家族であったり、信頼できる人なら誰でも大丈夫です。

こうしてみると、自分の情けない姿を安心してさらけ出せるような、心を許せる人がいることも大事なのでしょう。

他者に自分のことを語れるということは、上に書いたステップの、自分を客観視できる段階に来たということです。

ここで気をつけたいのは、自分の気持ちが千々に乱れて誰かに八つ当たりしたいような混乱した状態の時に、人に聞いてもらったところで解決はしないだろうということです。

困難を直視し、自分のこれまでを振り返り、ここからどう生きていくのかまでを思い定めて初めて、人に語れる段階に至るのです。

平時から、経営者として困難を乗り越える道のりをわきまえておき、いざという時もすぐに再起できる力を蓄えましょう。

 

PS
困難を乗り越える経営者になれるヒントが得られるかもしれません
>>社長がいなくても現場が回る仕組みを手に入れる方法

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