人のアイディアをつぶす社長と引き出す社長

From:脇田優美子

日本の人口がどんどん減少し、一方で、アマゾンなどの巨大通販が生活の隅々まであらゆる品揃えを推し進めています。

あなたも経営者として、この先の売上の先細りが気になることでしょう。自社の打開策を探し求める日々だと思います。

「何か良い考えはないだろうか?」と頭をひねって考えてみても、これは!というアイディアがなかなか浮かばないことに、焦りや行き詰まりを感じているのではないでしょうか。

たしかに、自分の会社のことをいちばんよく知っているのは社長のあなたではありますが、人間ひとりで考えることには限界があります。

せっかく社員やスタッフなどを雇っているのなら、彼らからぜひヒントを得たいところです。

従業員がいなくても、家族や友人などの知恵を借りることもできますね。

他者の考えを知ることは、思わぬ突破口の発見につながります。自分にない発想は他人の中に眠っているのです。これを活用しない手はありません。

ただし、人からアイディアを出してもらうには大事なポイントがあります。

ただ単にアイディアを求めたからといって、そう簡単に出してくれるわけではありません。

その秘訣をお伝えします。

アイディアを出してもらえる秘訣その1

人から積極的にアイディアを出してもらうための1つ目のルールは、「絶対に否定しない」ことです。

これは、言うほど簡単ではありません。

例えば、スタッフが出してくれたアイディアが、あなたがとっくに考えて、うまく行きそうにないと思っているものだったら、あなたは何と答えますか?

つい、「あぁ、それはもう自分も考えてみたけれど、上手くいかないと思う。なぜなら〜〜〜」などと言ってしまっていませんか。

こんな返事をしてしまった途端、相手は「せっかくいい事を思いついたから言ったのに、いきなり否定してくるなんて。自分で考えてるんだったら、人になんか聞かなければいいのに。もう言うのはやめよう。」と機嫌を損ねて終わりです。

実にもったいないですね。

従業員にしてみれば、急に社長から、「この問題について、何か良いアイディアないかな?」と相談されたわけで、これまでその事を考えていたわけではないのです。

社長のあなたは1日も休まず自分の会社のことを考え続けていますが、ほとんどの従業員はそうではありません。

その状況では、あなたが以前に思いついたようなアイディアを出してくるのは、むしろ当たり前だと言えます。

それをいきなり「そのアイディアはダメだとわかっている」などと言ってしまっては、相手の「社長の役に立ちたい」という前向きな気持ちをくじいてしまうのです。

「それはもう、とっくに考えたよ」というあなたのセリフは、「自分は社長として、すでにそれくらいのことは当然考えた。」ということを相手に示しているだけです。

それによりあなたの自己顕示欲は満たせるかもしれませんが、残念ながら、従業員からアイディアが出なくなってしまう大きな原因となるのです。

「それくらい、経営者の自分が考えていないわけないだろう」と言いたい気持ちをグッと抑えて、「なるほど、それはどうして思いついたの?」と、相手の発言の続きを促すことができれば、第1関門クリアです。

アイディアを出してもらえる秘訣その2

従業員からアイディアを出してもらう時、特に意識しておく秘訣は、「言ったら損」だと思わせないことです。

社長が従業員に働きかけても全然アイディアが出てこない時、従業員は何を思っているのでしょうか。

それは、「言い出しっぺがやらされるのでは…。責任を取らされるのでは…」ということでしょう。

思いついたアイディアを口に出したり、社長に伝えたりして、「そのアイディアいいね。じゃ、あなたにお願い」と言われたら仕事が増えるから嫌だ、と考えて、言わないようにしてしまうのです。

あるいは、アイディアを担当させられて余計な責任が増えたら困る、と心配して尻込みしてしまうこともあります。

社長のあなたからは、認めたくない従業員の気持ちではありますが、だからこそ冷静に考えましょう。

このような従業員の心の動きは、実は小さな会社に限ったことではなく、大企業でも同じように起こっていることです。だから人数がいても、企画のアイディアがなかなか上がってこないのです。

そこで、従業員にアイディアを求める際は、社長のあなたから、はっきりと伝えてあげることが必要です。

「どんなアイディアでも遠慮なく出してほしい。言った人がそれをやらなきゃいけない、なんてことはないから、まずはとにかく、良さそうな事を思いついたら何でも言ってみて。」

「もっとこうしたらいいんじゃない?ってことをみんなで出せれば、今やっている仕事と入れ替えて、新しいやり方に変えられるかもしれない。そうしたら、もっと楽になるかも。だから、みんなのアイディアを集めることが必要なんだ。」

このような声かけをその都度しながらアイディアを求めることで、従業員は安心して、自分から意見を言ってくれるようになるでしょう。

相手の立っているところで感じてみる

従業員という立場の人は、どうしても保身の気持ちを持っているものです。自分が不利になるように感じることには乗ってきません。

「言ったら損する」と思わせないことは、本当に大きな心理要因なのです。

社長に安心してものが言えて、しかもそれによって、自分たちが今より働きやすくなったり、仕事が面白くなったりするなら、自然と従業員の心の中に、いろいろなアイディアが湧いてくるでしょう。

新しいサービスなどの素晴らしいアイディアも、こうした雰囲気から生まれてくるのです。

安心して発言できる環境を用意して、従業員の意見を否定せずに受け止めるようにしてみましょう。

そうすれば、あなたの元にはいろいろな人からたくさんのアイディアが集まってくることでしょう。ぜひ試してみてください。

 

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