賢い社長は「失敗」とどう付き合っているのか?

From:脇田優美子

経営者にとって、事業を運営していく上で「失敗」をどのようにとらえるのか、ということはビジネスと人生を左右するほどの影響があります。

人間である以上「失敗しない」ということはあり得ません。「絶対に失敗しない投資」などというものがあったら、おそらくそれは詐欺でしょう。

失敗するのは人間にとって普通のことで、誰もがいつでも失敗するものです。

その一方で、できれば失敗したくない、なるべく失敗を避けて通りたい、と思ってしまうのも、また人間の性です。

そもそも失敗とは、それほどいけないことなのでしょうか。

たしかに、経営者が無防備な状態で安易に資金投入して失敗してしまったら、会社を傾けてしまいます。

しかし、むやみに失敗を恐れるだけでは新しい試みにチャレンジすることもなく、会社が発展する可能性も見出せないでしょう。

中小企業経営者は「失敗」をどうとらえていったらよいでしょうか。

失敗とチャレンジの関係

あなたは、「マシュマロチャレンジ」というものを聞いたことはありますか?

「マシュマロタワー」と呼ばれることもあります。

これは簡単なゲームです。

用意するものは
・パスタ(茹でる前の乾麺の状態のもの)
・テープ
・ひも
・マシュマロ
・ハサミ
です。

これらの材料を使って、制限時間内に、自立可能なタワーを建てるのです。最も高いタワーを建てたチームが優勝です。

このゲームは、チームビルディングとPDCAサイクルの効果を学ぶワークなのですが、興味深い事実があります。

マシュマロチャレンジは、大人チームよりも、女子校生チームや幼稚園児チームのほうが成績が良いという結果が出ているのです。

材料もルールもシンプルなので、子供でも簡単にタワーが建てられるわけですが、それにしても、なぜ女子校生や幼稚園児よりもよほど人生経験豊富な大人たちのほうが、良い結果を出せないのでしょうか?

 

それは「チャレンジ」の違いにありました。

若い人たちのチームは、トライ&エラーの数が大人より圧倒的に多いのです。

女子校生や幼稚園児は、失敗を恐れずにどんどんチャレンジしているうちに、いつの間にか高く組み上げてしまうわけです。

これに対して、大人は経験から理屈を考えたりして、まずは計画を綿密に立てようとします。

制限時間があるので、いよいよ計画に沿ってタワーを組み上げてみると、こんなはずでは…という想定外のことが起きてゲームオーバーとなってしまうのです。

失敗と成功の関係

このゲームで学べることはいろいろありますが、中小企業経営という視点から見て、特に注目すべきポイントがあります。

それは、材料や時間が限られている状況の施策では、「チャレンジ→失敗→フィードバック」というサイクルを素早く回すほど、成功のチャンスが増える、ということです。

マシュマロチャレンジの大人チームのように、失敗を避けようとして、入念に計画を立てて取り組む姿勢は、逆に成功を遠ざけてしまう原因になり得るのです。

 

大人は、なぜ若者より慎重に取り組むのでしょうか?

それはもしかすると、勝つことにこだわり過ぎているからかもしれません。

勝つことを重視すると、失敗をネガティヴにしかとらえられなくなります。

子供たちの最大の勝因は、失敗の過程も楽しめていることにあるのです。

失敗の受けとめ方

「失敗を恐れずチャレンジせよ」、「失敗は成功のもと」などと言われます。

これを実現するには、失敗というものを楽しめるマインド、失敗を面白がれる心意気が欠かせないでしょう。

それにはやはり、社長のあなたが、いつも同じ場所で同じ毎日を繰り返すのではなく、仕事以外での経験も含め、いろいろな体験を面白がる感性を身につけていく必要があるでしょう。

物事をすべて楽しんで受けとめられれば、失敗する体験も当たり前のこととして、こだわらずにチャレンジし続けられます。

チャレンジのサイクルを回すほど、成功できる確率も高まるのですから、経営者として有益な資質と言えます。

もしあなたが、じっくり考えてなかなか動けない…と感じているなら、いちど身近な若者や子供たちと、マシュマロタワーにチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

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