社長のビジョンはどうやって決まるのか?

From:脇田優美子

会社の規模にかかわらず、あなたの会社が未来にどういう姿になっているのか、実は今すでに決まっています。

人間には、結果を変える力はありませんが、未来を変えることはいくらでもできます。

未来にあなたの会社がより成長しているか、それとも倒産して消え去っているか、それは今のあなたの考え方と行動次第です。

会社の未来のために今できることは何か、あなたのビジョンを明確にするためのヒントをお届けします。

経営革新の本質

ある成功している中小企業があります。

新卒採用を5〜6人募集すると、なんと1万7000人の学生が殺到するという驚異的な会社です。

この経営者の方は次のように話しています。

「社員が『自分はこの会社に居たら幸せになれる』と確信できるしくみを、きちんとつくろうとしているかに尽きる」

その理由は、強い組織をつくるには、人材育成しかないからです。

今でこそ、素晴らしい経営と讃えられ、講演に引っ張りだこの社長ですが、以前社長が入社した時の会社の状態はひどいもので、社員の質も非常に悪かったのです。

社長はこの中小企業に入社する前は銀行員でした。それで、経営とは利益を上げることだと思っていたところ、老舗企業の先輩経営者から、「それは違うよ」と言われたそうです。

「経営とは期間収益を追うものではなく、継続して革新し続けることだ」と諭されたといいます。

あなたは、「経営の革新」と聞くと、業務の仕組みを変えたり、ビジネスアイディアを探したりすることだと思うかもしれません。

それも含まれるでしょうが、本質はそこではありません。

この例の経営者は、「経営の革新」の意味する究極のところは、「かかわる人々すべてを幸せにすること」であると気づいてから全てが変わり出し、会社の業績も一気に上がっていったそうです。

実際、社長になってから利益率を8倍にまで伸ばし、さらに成長し続けています。

ビジョンは必然的に生まれる

あなたは、「自社にかかわるすべての人に幸せになってもらおう。そのために具体的に何をするのか」という考え方で、会社の方針を決めているでしょうか?

例えば、今から3年以内に、その目的のために実現すべきことを確定して進んでいるでしょうか。

それがあなたにとって、会社のビジョンにあたるものです。

中には、会社のビジョンは具体的にすべきだからと、売上目標の数字などを掲げる社長がいるようですが、それだけでは人はついてきません。

社員やお客様やお取引先が幸せになる道筋の上に、必要な数字や目標となる売上が決まってくるのです。

そして、特にBtoCの場合、会社の業績向上の突破口を作るのは、実は社長以上に社員です。

あなたが中小企業経営者として、社員を雇っているにもかかわらず、社員が外部から高く評価される状態を作れていないとしたら、まずそこが問題なのです。

社長のあなたの耳に、「あなたのところの社員は、本当にいいね。」という評判が入ってくるようになれば、社員が幸せになるしくみができてきている一つの証拠でしょう。

最近はインターネット全盛という状況のせいで、とにかく社外に情報発信しなければ、ということばかりに目を奪われがちですが、それよりずっと大切なのは、あなたの理念を社員に浸透させることなのです。

なぜなら、社長の根本的な理念を共有できた社員は、社長の指示など待たずに、どんどん素晴らしい仕事をしてくれるようになるからです。

お客様や取引先を幸せにしようと動いていくのです。

土台を立て直そう

事例でお伝えした経営者は

「とにかく売れさえすればいいだろう、という発想は絶対に通用しない。多くの社長は、何を売る?どう売る?とばかり考えるが、そうではない」

と断言しています。

社長であるあなたと理念を同じくする仲間を育てることが、あなたの最大の仕事です。

未来の結果を変えたければ、今を変えることです。

そのための具体的なビジョンは、結局はあなたの心の中からしか探し出せません。

あなたが外側にばかり目を向けているとしたら、一度立ち止まってみませんか。

社長として、すべてのかかわる人々を幸せにしながら成長していく道を、深く考えてみてください。

それによって、迷うことのない明確なビジョンが定まることでしょう。

 

PS
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