公開日:2018/07/19

スタッフに仕事を任せる時やってはいけない2つのこと

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From:脇田優美子

社長のあなたが、新しい施策やキャンペーンに取り組もうと思った時、社員やスタッフにどうやって仕事を任せていますか?

「頼んだはずの仕事がきちんと実行されず、いつの間にか立ち消えになってしまうことが多い…」

「社長の自分がいちいち確認しないと、任せておいても進まない」

「新しい事をしようとすると、社員がとにかく嫌がる…」

せっかく経営者が意気込んでも、実行してくれる社員たちが乗ってきてくれなければ、かたちにはなり得ません。

従業員に仕事を任せるには、やはりコツがあります。

今回は特に、これをやってしまうと失敗する、という注意点をお届け致します。

温度差に気をつける

従業員に仕事を任せる際に気をつけたいポイントはいくつかあります。

まず、いきなり「これやって」というだけでは、相手は面食らってしまうでしょう。

この新しい取り組みを始める理由を、的確に相手に伝え、あなたが何を望んでいるのかを、正確にとらえてもらう必要があります。

 

この時、経営者がやってしまいがちなのが、熱っぽく語り過ぎてしまうことです。

社長のあなたと従業員との間で温度差があり過ぎると、社員やスタッフは黙って聞いていながらも、

「また、社長が外で何か吹き込まれてきたな」

「なんだか面倒くさそう…」

とシラけた気持ちで眺められてしまったり、うっとうしがられてしまいます。

人間は、外から押し付けられると強い拒絶感を感じるものです。そのため、社長の熱意は、気をつけないと空回りしてしまうのです。

社長が命じることなのだから従業員は従うのが当然だ、と思うのは、正論であってもあまり上手くはいかないものなのです。

 

それよりも、相手にやりたいと思ってもらえるように、上手に巻き込んでいきましょう。

たとえば、こんな風にもちかけます。

「自分はこんなアイディアを思いついたんだけど、あなたなら、どうやったら上手くいくと思う?」

「こんな企画をうちの店でもやってみたいんだけど、どんな方法があるかな?」

「お客様にもっと喜んでもらいたくて、これに取り組むことにしたんだけど、あなたなら何ができると思う?」

 

これらの問いかけの大事なところは、イエス、ノーで返事ができない質問にすることです。

上の質問は「あなたなら、どうする?」という問いかけになっているので、従業員に求められているのは、考えて自分なりの答えを出すことです。

この質問に、「できません」とか「わかりません」とか「上手くいかないと思います」という答えを返してくるスタッフは、問題ありと見てよいでしょう。

「社長の気持ちに応えよう」「今よりもっと良くしよう」という思いを持っているスタッフなら、どのような回答であれ、その人なりに考えたアイディアを伝えてくれるはずです。

 

人間の意識として、人は自分の頭で考えると、その事柄との間に関わりが生まれ、それに対する意欲が芽生えてくるものです。

ですから、新しい取り組みの最初の段階から、社員に一緒に考えてもらうようにすると良いでしょう。

従業員が心理的に、外側から眺めるのではなく、内側に入って考えてくれるように働きかけましょう。

社長と従業員の思い入れの温度差を、少しでも縮めることがコツです。

方法を明確にする

次は、実際の業務の任せ方です。

任せ方には、2つあります。

ひとつは、全面的に社長が主導するパターンです。

もうひとつは、全面的に従業員に任せるパターンです。

このどちらなのかを明確にしましょう。

なぜなら、任せ方をはっきりさせておかないと、任された相手からは、どこまでどうやって進めてよいのか見えなくて困るからです。

ありがちなのが、社長が「あなたたちに任せるから」と言ったはずなのに、あれこれと口を出しまくることです。

これでは、社員やスタッフの進めていたことがしょっちゅう途中でひっくり返ってしまうわけで、従業員のやる気は全く失われてしまいます。

しかも、「どうせまた、社長が何か言ってくるんだから…」と思うと、社員たちは自発的に考えて動くことをやめてしまいます。

任せる、と言ったのなら、横から口出しはせずに、定期的に報告してもらうようにして、それに対して意見を述べて、従業員が改善策を考える仕組みにしましょう。

きちんと報告のルールをつくった上で、それ以外は口出しを控え、改善案が実行されるよう促せると、仕組みが回り始めます。

 

一方で、仕事の内容により、やはり社長が主導したほうが良い場合もあります。

大きな費用のかかるもので、失敗した時に社員に責任を負わせることが無理なものは、最初から社長の主導で取り組むのが妥当です。

この場合でも、もちろん社長が一方的に従業員に命じてやらせるのではなく、彼らのアイディアを引き出しながら、「お客様のためにより良くするには?」「自分たちにできることは?」と一緒に考えていくことです。

 

任せるとは、決して、丸投げでも押し付けの命令でもありません。

経営者と従業員の間に信頼関係が築かれた上に成り立つものです。

あなたと社員が一体感を感じながら取り組めるよう、任せる仕組みを上手に取り入れていってください。

 

PS
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