公開日:2017/10/19

ブラック企業と呼ばれるかもしれません

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From:脇田優美子

働き方改革なんて中小企業には関係ない、と思っていませんか。今や中小企業だからと言って、この潮流から逃れることはできません。今見直さないと遠からず困った事態に陥るでしょう。

時代は変わった

経営者のあなたにしてみれば

「休みを増やしたら仕事が終わらなくなってしまうし、顧客サービスだって不十分になるに違いない。そんなことをしたら会社が立ち行かない」

「残業もいとわず頑張って働いてくれる社員には、給料を上げて報いるつもり」

と、いまだに考えているかも知れません。

しかし、そんなあなたの経営者目線は完全に時代遅れです。雇われる側の意識も価値観も、すでに新しい時代へと移り変わっています。

昨今の採用面接で応募者が真っ先に尋ねるのが、休日や休暇の取得について、という世の中で、過去の価値観を引きずった経営者の判断は通用しないのです。

人手不足が今後深刻化するにつれ、この社会の変化に背を向けていると、あなたの会社からは社員がひとり、またひとりと去っていくことになりかねません。

もちろん、採用をかけても応募など全く期待できなくなるでしょう。経営者のあなたが自社の存続を本気で考えるなら、まずは現状を受け入れることが必要です。

 価値観は 「休みを重視」?

経営者にとっては残念なことながら、これは事実です。

ごく最近の調査結果によりますと、20代のビジネスパーソンの欲しいものは、なんと「恋人(パートナー)」よりも「休み」と「時間」のほうが順位が高いのです。(全国の働く男女1000人対象「ビジネスパーソンの休養に関する意識調査」日本リカバリー協会2017年8月実施より)

この調査では、欲しいものの1位は「お金」という結果が出ているのですが、「ほら、やっぱり、休みなんかより給料を上げてやればいいのだろう」と考えるのは早合点です。

なぜなら、若者の人生観はすでに大きく変わっているからです。多くの若者は、もはやがむしゃらに働きたいとは思っていません。

上記の調査においても、頑張って働いたお金で、車を買ったり家を買ったりしたい、という欲求は非常に低いのです。

ブランド品に対する欲求も同様に低く、それよりも、「のんびり楽しく過ごしたい」「無理に背伸びせずほどほどでいい」と思っています。

休めない会社はブラック企業

このような現状で、休みが取れない会社、残業が多い会社は、中小企業と言えどもブラック企業のレッテルを貼られてしまいます。

当然のことですが、実際に就業規則の休日規定を守らなかったり、約束されている手当を支払わない、などはもってのほかで、そのような事実はインターネットで広まっていくことになります。

社員が匿名で実態を赤裸々に書き込んでいるサイトなどもあり、このようなネガティブな情報ほど拡散もされやすいものです。

そして、インターネット全盛の中で、この動きは加速していくはずです。いい加減な対応では、会社としての信頼に関わる事態となります。

だからこそ、利益を確保しながら休みをきちんと取れる会社、という体制づくりに真剣に取り組むことが急務です。

経営者としてのこれまでの価値観を変えていくことは簡単ではありませんが、人手不足の中で社員の離職を防ぎ、あるいは採用の可能性を広げるために、ひいては会社を存続していくために、避けて通れない「休み」問題に、しっかり向き合いましょう。

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