公開日:2017/12/22

社員の意欲に気づく経営トップのマネジメント力とは?

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マネジメントを”管理すること”と定義した場合「人 モノ 金 情報」が企業での管理対象となるかもしれません。しかしマネジメントを人にフォーカスして”権限を移譲すること”と定義し直した場合には、管理すること以上の効果を得る可能性があります。なぜなら経営者が望んでいる事は、

多くのマネジメントニーズ
・部下が分身としてトップの意思通りに動いてくれる(以心伝心)
・社を背負って立つ後の後継者として人が育っている
・仕事の権限移譲がスムーズにできている
ことであり、
このような状態はトップマネジメントの究極の理想といえるからです。マネジメントが出来ていてこそ経営者の望みが実現します。マネジメントの優先順位は人材の見直しから始める事でうまくいく可能性があります。

マネジメントの一般的な認識は

先日、経済産業省が民間のリサーチ会社に依頼したシニアOB活用に関するレポートの項目別区分では「マネジメント」を一つの職種としてとらえられています。このことからも一般に「マネジメント」を「経営企画」と並ぶ社内の一部門として位置づけている会社も多いのかもしれません。

中小企業では、即戦力として社外から他社の管理部門で経験をもつ人材シニアOBから登用する会社がニーズとして増えていたりします。しかしトップ経営者が認識すべきことは、

人のマネジメントに尽きます
ある著名な経営者はマーケティングとお金のコントロールは他人に握らせるな、この2つだけは自らの手綱を緩めてはいけないと警告しています。たしかに小規模に経営していくのであれば、その通りかもしれません。

しかし事業が大きくなればマーケティングとお金、2つにプラスして必然と優秀な人材を揃えなければならない必要性にせまられます。もちろん小規模に展開するのであれば人のマネジメントは負担が大きくなるので、できるだけ人を雇わず外注、アウトソーシングしていこうとするトップの判断は正しいといえます。

ただ大小に関わらず社内の人材を育てる、有効活用することは避けられない経営者の問題です。労働力人口が減る中で人の活用は大変重要な経営課題となっています。

人材の中に眠る意欲に気がついていますか?

では「さっそく、マネジメントで人材を活かすためには何をしたらよいのか?」と問われそうですが、その前に部下の意欲に気付いていなくてはなりません。もし”権限移譲”を目指していくなら部下をコントロールしようとするのではなく、信頼を持って任せる覚悟が必要となります。そのためにも自ら率先して行動を起こしていく1人ひとりの”意欲”を原動力としなければなりません。

“向上心”という意欲に火をつけること。社員誰もが成長を望んでいます。会社の経営トップになりたいとは思っていなくても「物事をうまく進めたい」「上手くなりたい」という願望は誰にでもある欲求です。そのことに経営者であるあなたは気づいているでしょうか。従業員が密かに求めているものを感じ取れていますか。

働く社員の意識調査結果を見てください。厚生労働省「能力開発基本調査(個人調査)」(平成22年度)によりますと「労働者が自己啓発を行った理由」の内、「現在の仕事に必要な知識・能力を身につけるため」が正社員で85.1%、非正規社員であっても78.4%もあります。また「将来の仕事やキャリアアップに備えて」と正社員で57.4%、非正規社員では43.2%の人が回答しています。

希望は仕事を通じて成長したい

この意識調査結果からも成長したいと望んでいることがわかるのではないでしょうか。実に意欲的です。人のマネジメント、人材の管理から外部的な環境を整える事とともに、社員の成長を助けること、教育することには大きな意義があります。自らもつ意欲は自分自身をマネジメントしている証ではないでしょうか。自ら、動き、成長しようとしている社員たちが、ほとんどであるという事実は経営者にとっては頼もしいはずです。

明日の会社を背負って立つ人材は身近かにいます。「彼らの成長を助けるためには何ができるか」と自問してみることは決してムダではありません。この意欲に応えていくことで自信となり、より高く自己をマネジメントする力となっていくのではないでしょうか。

“やる気”のある社員がすぐ近くにいることにトップが気づいていない、としたら会社にとって大きな損失です。彼らの”意欲”を見逃してはもったいないです。人に”意欲”があれば、あれこれとこちらから管理することは減ります。主体的に考えて行動できてしまいます。失敗があったとしてもフィードバックをもらい、コミュニケーションを続けることがマネジメントです。繰り返すことで権限を移譲できる人が育っていく環境が出来上がります。

経営トップの背中を見せることも忘れずに

経営者トップであるあなたがすべきマネジメントも同じです。まずはセルフマネジメントです。トップ自らが我が振る舞いを省みて、異論や変化を恐れず「社員の声に耳を傾ける」「日頃から社員をよく観察する」「OJTを買って出る」と日々研鑽して大切な会社の資源をムダにしない努力をしてまいりましょう。マネジメントに終わりはありません。たゆまない自己管理は続きます。

PS.
▼見本となる「あり方」はこちらから手に入ります。

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