公開日:2018/01/20

何の変哲もない小料理屋が連日連夜満席になる秘密とは?

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ある所に、何の変哲もない小料理屋がありました。

その小料理屋は、商店街のはずれの路地を入ったところにあり、70代のご主人と奥さんが、たった2人だけで切り盛りしている、こじんまりしたお店です。

もちろん、料理はそれなりに美味しいのですが、その店でした食べられないというものでもありません。どこかで食べたことのある料理ばかりです。

そんな店ですから、値段が相当安いのかと思うと、そうでもありません。

つまり、何の変哲もない店で、普通なら、閑古鳥が鳴いていても不思議ではない、そんなお店です。

ところが実際には、このお店は連日連夜、お客さんで満杯になっています。近所の常連客だけでなく、わざわざ遠くから通ってきてくれるお客さんもたくさんいます。

そして店の中は活気にあふれており、老夫婦のことを思いやって、お客さんが自らビールを出して来たり、別のお客さんのために料理を運んだり、テーブルを拭いたりしてくれています。

なぜ、そんなに繁盛するのでしょうか?

もしかしたらあなたは、

実は、ご主人か奥さんが有名人で、この夫婦に会いに来るのではないか?

人を魅了するような話術の達人なのではないか?

何か特別な“出し物”でもあるんじゃないか?

と思ったかもしれません。

残念ながら、そうではありません。

老夫婦は気さくで感じの良い人達ですが、特別なことはありません。有名時でもなければ、話術が特別上手ではありませんし、満員の意客さんに立った二人で対応するために、“出し物”をやっている暇などありません。

ただ、ほんの少しだけ、「普通のお店ではやっていないこと」をやっているだけです。

「普通のお店ではやっていないこと」とは?

それは、初めてのお客さんが来られた時に、その日のうちにお礼の手紙を書いて出すことです。手紙ですから、当然、お客さんの名前やお礼の言葉が入っていますが、それ以外にも、その日食べたもののことや、お客さんが話した内容などが簡単に書かれているそうです。

もし、あなたが初めて行ったお店から、そんな手紙をもらったらどうでしょうか?もちろん、悪い気はしないでしょうし、そのままゴミ箱に捨てることはできませんよね。机の引き出しにでもしまっておくかもしれません。

そして、何かの拍子にその手紙を見て、「そうだ、この店に行こう」と思うかもしれません。あるいは、知り合いに話をしたら、相手が「ぜひ行ってみたい」というかもしれません。

そうして、二度目に来店すると、このご夫婦は何と、お客さんを名前で呼ぶそうです。たった一度しか来店していなかったのに、名前を憶えているのです。

人は「自分の名前」を大切に思いますし、名前で呼ばれれば必ず反応します。そして、名前で呼んでくれた相手のことに親近感を覚えます。お店にいる間中、ずっと名前で呼ばれるのです。この店のファンにならないはずがありません

それだけではなく、前回来店時に注文した料理も勧めてくれるそうです。老夫婦が全て完璧に覚えているわけではないでしょうが、お客さんの方もうる覚えなので、合っているかどうかが問題なのではなく、そのような対応をしてくれるのもファンが増える要因になっているようです。

このようにファンが増え、ファンの口コミでお客さんが増え、結果として、この店は繁盛しているようです。

この事例から学べる事

ファン顧客を作るためには、大げさなことをする必要はありません。誰にでもできるちょっとしたことをやり続けることができるかどうかだけです。

そして、お客さんを「個人的なお客さん」と同じように接し、お客さんの話を真剣に聞くことです。そうすれば、お客さんと仲良くなれます。仲良くなれば、あなたのお店が「特別な店」になるため、来店回数が増え、売上が上がるようになります。

難しいリピート化施策を考える前に、誰にでもできるちょっとしたことをやってみましょう!

P.S.お客さんと仲良くなるその他の事例が知りたいと思ったら、ココがお勧めです

中小企業経営支援会

P.P.S. この老夫婦は、初来店のお客さんに手紙を書く時に、お客さんとの会話の場面を思い浮かべながら書くそうです。だから名前を覚えられるそうです。

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